寄稿者

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Marion Stroud

Marion Stroud

マリオン・ストラウド氏は、2014年9月から「デイリーブレッド」の著者として加わりました。英国ベッドフォード在住で、ディア・アソシエイト・インターナショナルにて異文化理解の指導をしています。祈りを題材にした彼女の著書は、Discovery House Publishers(当社の姉妹出版社)で人気の書籍です。

寄稿一覧 Marion Stroud

報われる

息子のロバートは、「僕にはできない。難しすぎる」と、絶望のあまり鉛筆を投げ捨てました。私たちの9歳になった息子には学習障害があり、普通に読み書きをすることができません。やっと良い学習法が見つかりましたが、それには大変な努力が必要でした。毎晩20分間、一日も欠かさずに、読み書きの練習をさせなければならなかったのです。やる気になれない夜もありました。前進は望み薄だと感じるときもありました。しかし私たち夫婦は、息子に年齢相応の読書力を身に付けさせるのは、親としての責任だと固く信じていたので、あきらめずに奮闘しました。

遅延は 拒絶ではない

ふたりの息子、アンガスとデービッドの誕生日はどちらも12月です。ふたりは幼い頃に学んだことがあります。アンガスは、12月初めの誕生日に欲しかったおもちゃをもらえなくてもクリスマスにもらえるかもしれないと思い、デービッドは、クリスマスにお目当てのものがもらえないときは、4日後の誕生日にもらえると期待していました。遅延は拒絶ではないのです。

神にやすらぐ

長男が大学に行くために家を離れることになり、家族が揃って休暇を過ごすのは最後になるかもしれないという夏のことです。海辺の小さな教会で、それなりに小奇麗に身を整えて座っている5人の子どもたちを見ながら、心に愛が満ちて来るのを感じました。私は「主よ、どうぞ彼らの霊を守り、あなたから離れないようにしてください」と、彼らの課題を思いながら心の中で祈りました。

正しい礎

相続した古い家をリフォームしていると、施工業者が「悪い知らせなのですが…」と切り出しました。「ガレージの奥半分を書斎に改築するということでしたが、壁にほとんど基礎が無いことが分かりました。これでは一旦壊して、基礎をつくり、壁を一から作らなくてはなりません。」

責任のなすり合い

ジェニーは夫が不貞をはたらき、その女性と結婚したとき、相手の女性には決して会わないと心に誓いました。けれども、自分の恨みが子どもたちの父親との関係に悪影響を及ぼしていることに気づくと、状況を変えることはできなくても、恨みを乗り越えることはできると思いました。そして、最初の一歩を踏み出せるようにと神に祈りました。

私は忘れられていない

待つことは楽ではありません。自分の祈りが、何日、何週間、あるいは何ヶ月たっても応えられなかったなら、神に忘れられたと感じてしまいがちです。日中は、あれこれ忙しくやり過ごすことができるでしょう。しかし、夜になると、自分の不安を抑えるのが難しくなります。不安な気持が込み上げ、この闇夜がいつまでもつづくように思えて疲れ切ってしまいます。新しい日を迎える気力は残っていないと感じるのです。